修繕(部分補修)工法は止水から始まり20年経過しております。
長寿命化政策により、社会インフラとして大切なる下水道管きょを出来るだけ長く使うため、
計画的維持管理が要求され実施されております。

◆主要幹線:
・開削、管更生工法(自立管)で施工
・+50年間耐久性に有効
◆一般道:
・30〜34年目は劣化が少ない内に早めのTV調査により、修繕工法で施工
・「止水+補強」効果が20〜40年間延命へ
・50年目位に、概略TV調査による再確認

ご存知のように、鉄筋コンクリート管は論文、統計資料分析結果により、  
1) 特別な条件を除いて、一般的には実用耐用年数70〜80年間(決定耐用年数は50年間)。大都市においては、この70〜80年間が使用されています。  
2) 特別な条件:劣化箇所(ランクAまたはBの腐食、損傷、クラック等)以外の管体は強度耐久性が保持されている。
鉄筋コンクリート管(新管)に2回破壊荷重を掛けても、残存強度が規格値以上に保持されている。また、50年以上経過しても劣化していないものは、規格荷重を満たしている。
3) 特別な条件 ―― 劣化箇所の特徴
・管  種:陶管…ひび割れ、損傷ある時はほとんど規格荷重値を満足していない。
・管  径:φ350以下の劣化が多い。(土被りが3m以内と浅いためか)
・経過年数:30〜34年目、50年以上の劣化が多い。
・TV調査ランクと荷重値との関連性
  Aランク 「腐食、破損、クラック」:規格荷重値を満たしていないものが多い。
  Bランク 陶管のみ   :      〃
  Cランク以下       :規格荷重値を満たしている。
  
注)このためTV調査は、ランクA、Bだけ調査する概略調査(ストリームカメラ調査)は、
  経済的で十分ではないかと考えております。

■止水性
・追跡調査結果により、20年目においても止水性が確認されている。
■補 強
・本工法の材料は、管更生工法と同様に長期試験10,000時間をクリアしている。
・追跡調査時に、施工物をはがしての強度試験規格値以上である。
・社内試験(下表)により、湿潤面において、ひび割れ、破壊管にFRP施工後、再度荷重を掛けた。この時の破壊荷重値が規格以上である。
 
本工法は「止水+補強」効果が、管体の延命化に寄与していると推測されます。なお、近年道路陥没が多くなっており、この原因の90%は、取付管、取付管接合部、ます、ます接合部と言われております。そのため出来るだけ早くに経済的にランクA、Bのみでも概略調査を行い、施工することにより、事故の未然防止につながってきます。

鉄筋コンクリート管 外圧試験結果表

社内試験結果:ひび割れ、破壊管はFRP施工後は新管以上の強度がある。

注)
@新管、2回破壊 36.8 KN/m
  残存強度 1回目 38.5 KN/m
        2回目 36.8 KN/m
  (鉄筋コンクリート自体は、鉄筋が切断されない限り、規格値以上の強度がある。)
A湿潤管(24時間水につける)
  (下水道管きょと同じ条件)(熱硬化、光硬化)
  ・事前 ひび割れ、破壊後、FRP施工、再度 外圧試験、規格値 1.8〜2.0倍
  (破壊後、残存強度と比べても1.2〜1.3倍有る)
B乾燥管
  ・事前 ひび割れ、破壊後、FRP施工、再度 外圧試験、ひび割れ、破壊後にFRP樹脂が入り込み強度アップ
  規格値 2.5〜4.0倍
  (破壊後、残存強度と比べても1.6〜2.6倍有る)
浸入水は一般的に雨期5〜7月に多いが、施工時は9〜3月で浸入水は少なく、ほとんどが浸入水跡に施工するため、50〜70%は乾燥面での施工が多いと言えます。